オフィス移転をきっかけにオフィス家具も新調してみよう!
オフィスの移転は、快適に仕事ができる新しい環境を作ることで社員のモチベーションをアップするチャンスです。新オフィスのコンセプトに合わせてオフィス家具も新調し、企業イメージを高めましょう。この記事では、近年多様化しているオフィス家具の状況と、業務効率をアップするオフィス家具の選び方について解説します。
多様化するオフィス家具とトレンド
近年、社員が働く時間と場所を自由に決める働き方ABW(Activity Based Working)を採用する企業が増えています。この背景には、社員が業務内容や気分に合わせて働き方を選べることで作業効率をアップし、働き方改革を推進したいという企業のニーズがあるようです。
落ち着いた場所で作業に集中したい、リラックスしたスペースで活発に意見を交わしたい、効率よくリフレッシュしたいなど、オフィス環境に対する多様なニーズに応えるため、オフィス家具もさまざまな製品が提案されています。個人の体格に合わせて天板の高さを調整できる昇降式デスク、さまざまな姿勢をサポートし業務にもリラックスにも使えるソファ、集中力を高めるソロワークブースなどです。
コロナ禍をきっかけにテレワークが進んだことも、オフィス家具のトレンドを変える大きな要因になっています。個人に固定の席を割り当てず、空いている席を自由に選んで使うフリーアドレス制を導入する企業が増え、オフィスはコミュニケーションスペースとしての役割が重視されるようになりました。
そのため、複数の人が共有するフリーアドレスデスクや、リフレッシュスペースに設置するテーブル・カウンターといったオフィス家具のバリエーションが豊富になっています。
まずは体にあったデスク・イスを用意しよう
オフィス家具の中でも、デスクとイスは作業効率や快適性に大きな影響を及ぼします。ここでは、体に合ったデスクとイスの選び方を解説しましょう。
■体に合ったデスクとは
日本のオフィスデスクは、高さ700mm~720mmのものが標準的です。700mmのデスクは身長168cmの人に、720mmのデスクは身長173 cmの人に最適な高さとなっています。身長が低くデスクが高いと感じる方は、椅子を高くし、フットレストを使用すると正しい姿勢をとることができます。
デスク天板の高さを調整できる昇降式デスクなら、使用者の体格に合わせて高さを変えられるようです。さらに、ときどき立った姿勢で作業ができるので、リフレッシュして業務に集中できる効果も期待できます。
■体に合ったイスとは
体に合ったイスを選ぶには、座面の高さを変えられることが一番重要です。かかとが床につき、太ももの上部が水平に、ひざ下が床と直角になる高さが最適な高さなので、使う人の体格に合わせて高さを無段階に調整できるものを選びましょう。
さらに座面の奥行きと肘掛けの高さも調整できると、快適な姿勢を保つことができます。座面の奥行は、深く腰掛けたときに骨盤の上部がしっかり背もたれにつくように、肘掛けの高さは、パソコン作業をする際に肘を深く曲げないでいい高さになるように、それぞれ調整できるとよいです。
実用性と統一感を意識して選ぼう
オフィス家具を選ぶときは、使いやすさとデザインのよさの両方を備えた家具を選びたいものです。ここでは、実用性と統一感という観点から、家具を選ぶときのポイントを説明します。
実用性の高いオフィス家具を選ぶポイント
デスクを選ぶときは、誰が、どんな仕事に使うかに応じたサイズのものを選ぶことが重要です。普通の事務仕事をするのであれば、幅1,200mm、奥行き700 mmの標準的な片袖机で充分でしょう。図面を広げるような仕事であれば、1,400 mm程度の幅がある机のほうが使いやすいです。役員や管理職なら、幅の広い両袖机のほうがよいでしょう。
イスは座面の高さや奥行きが調整できることに加えて、座り心地で選ぶことが重要です。クッションが固すぎるとおしりが痛くなり、柔らかすぎると姿勢が崩れます。おしりをすっぽりつつみ、適度な安定感のある座面のイスを選びましょう。
書庫・収納を選ぶときは、まず収納する物の量を把握し、すべて収まるものを購入することが重要です。そのうえで、出し入れのしやすさを優先するならオープンタイプのものを、セキュリティや掃除が不要なことを優先するなら扉付きのものを選びましょう。
統一感のあるオフィス家具を選ぶポイント
統一感のあるおしゃれなオフィスを作っていくには、まずオフィス空間の大きなコンセプトを設定し、調和のとれた家具を選んでいくことが重要です。清潔感や高級感のあるモダンスタイルの空間を作りたいなら、モノトーンを基調にシンプルで上品な印象の家具を選ぶのがよいでしょう。
居心地がよくアットホームな空間を作りたいなら、無垢材や天然木を使ったナチュラルスタイルの家具をそろえると、リラックス感を出すことができます。明るく開放的な空間を作りたいなら、ところどころにアクセントとなる色を配した家具を置き、カジュアルなオフィスにすることで、自由で創造的な雰囲気を出すことができます。
オフィス家具を新調して作業効率をアップ!
企業経営の観点からするとオフィス移転は「コスト」と考えられがちでした。しかし人材の確保が重要課題となっている昨今、よりよいオフィスに移転することは、社員および組織のモチベーションを高めるための「投資」と捉えられる傾向にあります。オフィスを移転する際は、積極的にオフィス家具を新調して魅力的なオフィス空間を作り、業務効率アップを目指しましょう。
働き方改革やコロナ禍をきっかけに、より自由度の高い働き方が広まり、多様なオフィス家具が製品化されています。使う人に配慮した新しいオフィス家具は、快適性が高く、社員の業務効率をアップしてくれるでしょう。
また、デザイン性の高いオフィスは、企業イメージや社員のモチベーションを高める効果もあります。オフィスを移転する際は、新しいオフィスのコンセプトに合わせ、統一感のあるオフィス家具を揃えましょう。