オフィス移転にかかる費用はどれくらい?具体的な相場をチェック!

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/01/12

オフィス移転は、職場環境が大きく変わる反面、さまざまな費用がかかります。また、費用は決して安いわけではなく、数百万円規模になることも少なくありません。そこで大切になるのがオフィス移転にかかる費用相場です。費用の具体的な相場は事前に知っておいて損はありません。当ページでは、オフィス移転時の相場を解説します。

オフィス移転費用の相場

オフィス移転には、引っ越しや各種工事などさまざまな費用が必要です。そこで、まずは各費用の種類と相場について解説します。

引っ越し費用

引っ越しに関する費用は、配送する物量によって大きく異なります。たとえば、OA機器、各自のデスク、備品、書類などあらゆるものが対象です。問題なのは、トラックを何台使うのか、人件費にいくらかかるのかということです。

トラック一台当たり715万円程度(2トン車や4トン車など)、人件費については一人あたり23万円程度と考えておきましょう。もちろん、あくまで相場のため、24月のような引っ越し繁忙期になれば、トラック代も人件費も相場より高くなるので要注意です。

新オフィスに関わる費用

新しいオフィスに移転する際は、オフィスの契約費、各種工事費用が必要です。オフィス契約費用については、敷金や礼金などが必要となり、敷金は612ヶ月分程度、礼金をはじめとした他の費用については(仲介手数料など)は1カ月程度と考えておきましょう。

また、内装や設備をある程度手を加えたいときは、内装工事や設備工事、近年はネットワーク構築にも別途費用がかかります。全ての費用を併せると数百万円程度、立地の良さや工事規模によっては数千万円かかることもあります。

原状回復の費用

忘れてはいけないのが、原状回復費用です。原状回復とは、今まで使用していたオフィスを元通りにするための費用で、契約が解除されるときに必要になってきます。相場は、1坪あたり310万円の場合が多いようですが、原状回復が必要な箇所数によって金額は大きく異なります。

オフィス移転費用を安価に抑えるためには?

オフィス移転の費用を安く抑えるためには、どのようなオフィスに移転するべきかを明確にすることです。たとえば、同じオフィスでも「居抜きオフィス」や「セットアップオフィス」などの種類があります。

居抜きオフィスとは、内装や家具などをそのまま引き継ぎできる物件のことです。以前、入居していた方が使用していたものをそのまま使えるため、改めて工事を行う必要がなく、電話工事やLAN工事など簡単な工事のみで済むことも少なくありません。

一方、セットアップオフィスとは内装や備品などがあらかじめ完備されている物件のこと、居抜きオフィスと似ていますが、「居抜きオフィス=前者の状態を引き継ぐ」「セットアップオフィス=最初から備えているものを使用」と全く異なります。

移転先のオフィスを探す際に、「持ってく物(OA機器やデスクなど)が少ない」「希望に近い間取りデザインになっている」といった場合は、居抜きやセットアップ型のオフィスにするとさまざまな費用が減らせます。オフィス移転に関する費用をできるだけ抑えたいという方は、上記のようなオフィスも選択肢の一つです。

オフィス移転を成功させるために注意するべきポイント

オフィス移転は、引っ越しや人件費、そして新オフィス契約などさまざまな費用が必要になるため、かなり高額な出費になります。

仮に前項の居抜きオフィスやセットアップオフィスを選択しても、他の費用を無視した場合は、費用削減に繋がらないこともあります。そこで、費用をできるだけ抑える方法をご紹介するので、ぜひ活用してみてください。

見積もりを比べる

オフィス移転をするときは、いくつかの業者から見積書を入手して比較してから選定するようにしましょう。一つの業者のみの場合は、見積もりが高いのか、それとも安いのかが分からないからです。自分で調べて見積もりを集めるのも良く、一括比較サイトなどを利用しても良いでしょう。

使えるものは捨てない

新しいオフィスに移転するとはいえ、全てを新品にすれば膨大な金額になってしまいます。移転費用をできる限り抑えたいときは、今まで使っていたデスクや備品などを可能な範囲で再度利用しましょう。

もちろん、全てを持っていく場合は引っ越し費用(トラック代や人件費)が高くなるため、捨てるものと再利用するものはあらかじめ分けておきましょう。

各種工事はまとめる

内装、設備、ネットワーク構築を、別々の業者に頼むと費用は高くなります。オフィス移転業者を探す際は、全ての工事が行える業者を探すようにしましょう。

一括でお願いすることができれば、その分いくらかでも割引になる可能性が出てきます。また、各種工事をまとめると、工事の進捗や連絡がスムーズにできるため、完成度の高い工事が期待できるでしょう。

 

オフィス移転をするときは、引っ越し費用をはじめ、さまざまな費用がかかります。その総額は数百万円、場合によっては数千万円規模になることもあるため、費用相場のチェックや安くする努力は必ず必要です。

オフィス移転の計画がある程度まとまってきたら、複数のオフィス移転業者に見積もりをしてもらい、比較しながら金額とサービスの両面から適した業者を選び出しましょう。

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